2017年3月10日(金)
前回「感謝」
前々回「無」の記事に
たくさんのコメントをありがとうございました
頂いたありがたいコメントに返事もできず申し訳なく思っています
みなさまのブログへ少しずつ訪問できるようになりましたが
nice!を押すだけで精一杯の状況です
どうかお許しください
今回は、備忘録も兼ねて
父の葬儀の様子を記録しました
会場です
お花を頂きました
ありがとうございました
葬儀場の方たちが
父の想い出の写真を飾ってくれました
白黒写真の父が抱いている小さい子は僕です
カラー写真の小さい子は僕の娘です
会場の片隅に父が描いた画を飾りました
邦画コーナー
洋画コーナー
この画は父が若い頃に描いた画です
父が若いころ
世の中の娯楽が映画くらいしかなかったころ
父は博多の映画館で大きな映画の看板を描いていました
大きな映画の看板は
次の映画の看板を描くときに塗りつぶすので残っていません
看板の他に
映画が封切られた時に 映画の内容を説明するため
映画館のロビーのショーケースに画を飾っていました
当時は 映画の最終日に画を盗んで行く人が多かったらしく
残された画は僅かだったそうです
父の手元に少しだけ残った画
父は、僕にも分かるようにメモを残していました
父が大好きだったカサブランカ
父は ハンフリー・ボガートが大好きでした
葬儀のBGMには カサブランカのBGMを流しました
風と共に去りぬ
この映画も大好きでした
ローマの休日のオードリー・ヘップバーン
可愛かった
若くして
愛車のポルシェを運転中
事故で亡くなったジェームス・ディーン
父は
西部劇も大好きでした
80歳過ぎても
麦わら帽子にカウボーイハットのような型を付けて被っていました
ジョン・ウェイン
カッコいいですね
荒野の決闘
ヘンリー・フォンダ
My Darling Clementine
この画を見ると主題歌のメロディーが頭の中に流れます
若い頃の石原裕次郎
すべて父の手書きです
通夜の翌朝
葬儀社の朝礼で 父の画の話をしたらしく
会場は 朝早くから賑わっていました
僕は 笑顔で父の画の説明をしていました
今思えば不思議な時間でした
僕のブログを訪問して下さるみなさまにも
若い頃の父の画を見て頂きたく記事にしました
暴れん坊で喧嘩っ早かった
決して人に頭を下げなかった父
それが父のプライドだったのかもしれません
それなのに
自分の画をひけらかすようなことは決してしませんでした
不器用な父
僕は
父はこんなに素敵な画が描けるんだ
少しでも多くの人に知ってほしい
そう思いました
父の気持ちに反するかもしれませんが
数十年隠れていた父の画を公表したい
そう思いました
そして
父の画を見て下さった方の感想を
少しでも多く父へ届けてあげたい
そう思いました
画は父の生きた証
頑固で不器用で 人付き合いのヘタな父でしたが
僕には自慢の父でした
追申
実家の父の仕事場で探し出しました
絵画用三脚
埃まみれでした
もう60年以上前のものです
油絵の具で汚れていますね
父が愛用していた木製のイーゼルです
父のイーゼルに
会場から頂いた写真を飾りました
父の遺影は 父の自画像です
遺影に写真を使わず自画像を飾ったのは
お世話になった葬儀社で初めてだったそうです
父の画を公表できたこと
少しだけ幸せでした